山岳トンネルにおける施工型ＣＩＭから予測型ＣＩＭへの転換

摘要

国交省のCIM構想に基づき，山岳トンネルにおける設計，施工，維持管理に至る取得情報の一元化を目指したシステムの開発を行っている．施工段階では，トンネル切羽前方の地質変化を評価し支保選定や対策工選定に活用することが重要である．そこで，ノンコア削孔切羽前方探査とボーリング孔内観察から得られる地質情報を元に，地山性状変化や崩落可能性岩塊の予測を取り込hだCIMシステムを開発した．CIMは発注者と施工者間での情報共有化の促進ならびに意思決定の迅速化に繋がることから，工期遵守，工費削減さらに安全安心施工に寄与できる技術になると期待できる．