微小重力空間における火災時の避難安全性に関する一考察

摘要

近年，宇宙開発は民営化が加速し，2016 年4 月にはビゲローエアロスペース (Bigelow Aerospace) が開発を進める BEAM (Bigelow Expandable ActivityModule)が ISS : International Space Station にドッキングを成功させた．将来的にBEAM と同じ TransHabModule 技術を利用した宇宙施設が建設・運営されることが予想される．今後建設される宇宙施設にはTransHab Module や新たな技術が用いられることにより，広大な居住空間が確保されることになる．そこで本論では，将来的に多様化する微小重力空間の居住施設において想定されるハザードを整理し，特に火災時の避難安全について考察を行うものとする．