水蓄熱式空調システムの省エネ運用改善手法に関する実践研究(第2報)平成26年度冬期に実施した運用改善の内容と結果

摘要

本報では，冬期に行った運用改善の内容と結果について示した。設備の改修を必要としない設定変更などの運用改善のみであっても，蓄熱槽内水温プロフィールは大幅に改善することができ，熱源の非効率な運転が回避できることが示され，20%近くのエネルギー消費量削減効果が期待される試算結果も得られた。但し，前述のように熱源の入ロ水温制御の影響により熱源の運転が不安定　になる課題も残っているため，平成27年においては，夏期における運用改善を行うと共に，冬期にっいては熱源出口水温制御設定の比例帯の変更などを行い，確実に省エネルギーが実現されることを実データによって検証する予定である。