DLT法を用いたけh玉の動作解析のためのシステムの構築?検証

摘要

スポーツ界など様々な部門において熟達者から初心者への技術教育が行われている.技術は熟練者が経験を通し得たものも多く，初心者は簡単に修得することは難しい.その中でも人の身体の動きや物体を操作する動きは複雑であるため，言葉による説明や模做などの教授法で技術を修得することは困難である.近年人の身体の動きを解析する研究がされており，技術教育に導入されようとしている.しかし，道具や物体も伴った動きは人の身体の動きの解析のみでは不十分であり，物体の動きも時系列として記録することが有用であると考えられる.けh玉は人の身体と玉の運動も関係する対象であり，けh玉の動作の解析には玉の軌道を取得し解析する必要がある.そこで本研究では，けh玉の動作解析を行うためにけh玉の位置を3次元座標で取得するシステムを構築する.その際，技術教育に導入しやすいよう安価なものを用いる.さらにこのシステムが正しく座標を取得できるか振り子運動を対象に検証する.