平板状ワンターンコイルを用いる金属薄板の電磁圧接

摘要

C1100同士およびA1050同士の電磁圧接実験で，放電エネルギーを変化して，放電電流と衝突時間信号を測定し，接合強さを調べて以下の結論を得た。 (1)平板状ワンターンコイルを用いると，高周波の放電電流がコイルの細長い領域に集中するため，金属薄板の重ねシーム接合が低い放電エネルギーで可能になる。 (2)電磁圧接現象の基因は放電電流であり，外力である電磁力の大きさは放電電流の2乗に比例する。高周波の大きな放電電流を得るには，残留インダクタンスを小さくする。大きな電磁力を得るには，渦電流が流れやすい高導電率のアルミニウムや銅を可動薄板に用いればよい。