厚み計のX線発生器異常予兆

摘要

X線厚み計は，鋼板などの板状の被測定物にX線を照射し，そこから透過したX線量を測定し，被測定物による減衰量を求め，板厚を演算する非接触の測定装置である。X線厚み計が設置される環境は圧延ラインにおける振動や，被定物からの輻射熱や飛散する水や油がかかる状況に置かれており，それらの環境下でも他の測定方式に比べて水や油に起因する誤差が小さいという特長がある。このように非接触測定であることや，耐環境性の利点から，鉄·非鉄金属プラントの圧延機器のフィードバック制御や品質検査に使用されている。