Rail-to-Rail CMOS差動増幅器を用いた直交LC発振器の設計と解析

摘要

前章ではW_Nl=50uの場合のみのシミュレーション結果 を示したが、この章では、W_Nl=25u, 10u, 5uにおける振 幅、位相誤差、2次歪み相対レベル、位相ノイズの結果を表 2と表3にまとめる。本研究において、W_N1をパラメータとしてシミュレー ションを行った理由は、本パラメータによる回路への影響 が大きいためである。表2と表3から、rail-to-rail差動増幅器を用いた直交RLC 発振器は、位相ノイズおよび2次歪み相対レベルの点で従 来のRLC発振器よりも優れていることが分かる。また、2 つの発振器を接続するNMOSトランジスタの幅を表す W_N1が小さいほど性能が良いことがわかった。また、位 相誤差は90°±0.2°~0.6°と良好である。