夏期の温熱環境に関連する住まい方の実態調査－京都府内の中国人留学生と日本人下宿生の比較－

摘要

昨今、地球温暖化が深刻化している一因として、家庭エネルギー消費量の増加が考えられる。そのため、技術的対策だけでなく、ライフスタイルの見直しによる対策も重要である。これまでに、ライフスタイルの変化によるエネルギーの増加や暖房の仕方とその背景にある居住者の意識についての地域差が研究された。松原らは視覚，聴覚要因が温度と「温冷感」、「涼暖の印象」等の関係に与える影響、および同一温度下において、視覚・聴覚刺激を呈示することによって、「総合的快適感」等の心理反応が有意に変化することを明らかにした。