近畿圏業務施設における給湯エネルギー需要と業務用HP給湯機の電力需要調整能力の推計

摘要

業務施設の時刻別給湯エネルギー需要モデルを開発し、近畿圏における給湯熱量は18.0PJ/年であり、給湯機の一次エネルギー消費量はガス給湯機で21.9 PJ/年、HP給湯機で16.1 PJ/年という推計結果を得た。また、業務用HP給湯機最大普及時には中間期の昼間で0.3~0.4GWの電力需要創出が期待できることが推計された。ただし給湯需要算出において考慮できていない給湯用途があるため、より詳細な実態把握が必要となるほか、需要調整を想定した業務用HP給湯機の容量が過大でないかなど、機器の施工可能性についても今後検討していく必要がある。