機械式定着を用いたRC造建築物の最上階L形柱梁接合部の構造性能に関する実験的研究 その2 実験結果の検討および考察

摘要

今回の実験で以下の知見を得た。(1)余長部を短縮し定着板を設けたものでも、正側、負側ともに1/33radまで最大耐力の80％を維持した。(2)接合部せh断余裕度を1.0、柱梁耐力比を1.0程度で計画した試験体でも、梁降伏が接合部せh断破壊より先行した。(3)柱梁曲げ耐力比を小さくしたものでも、柱を突出させることで、接合部の損傷を抑えることができた。