多連型孔壁ひずみゲージを用いた3次元多段式応力測定システムの精度向上と原位置への適用の検討

摘要

応力解放法のひとつである孔壁ひずみ法を利用した現在開発中の3次元多段式応力測定システムは，1回の測定で3点の3次元応力状態を把握することができる．しかしながら，この測定システムはひずみゲージの耐久性と測定精度の向上がこれまでの課題であった．この論文は改良した多連型孔壁ひずみゲージを用い，原位置試験状態に近い条件で室内オーバーコアリング試験を行い原位置測定への適用性について検討したものでまた，解放ひずみから応力換算を行う際に3通りの解析方法を試み，測定システムの精度の向上について検討したものである．