層崩壊形式を想定したRC 造ピロティ架構1 層側柱のサブストラクチャ擬似動的実験（その2）実験結果および検討

摘要

層崩壊形式を想定したRC 造ピロティ架構を対象とし、1 層両側柱を対象としたサブストラクチャ擬似動的実験を行い、下記のような結果を得た。(1)軸力比はRUN3 の圧縮側で0.49、引張側で-0.73 となり、文献1）で定めている軸力比の制限値内となった。(2)1 層頂部回転角と層間変位の関係はRUN1 とRUN2 では両者の比はほぼ等しいが、RUN3 では水平剛性の低下により、1 層頂部回転角の影響度が約25%減少した。今回得られた実験結果について、今後さらに詳細な検討を行うと共に、全体曲げ崩壊形式を想定した建物のサブストラクチャ擬似動的実験も行い、崩壊形式の違いによる地震時挙動についても比較・検討する予定である。