土壌水分特性曲線より求める屋上緑化の雨水貯留流出遅延量の妥当性の検証

摘要

日本の屋上緑化は、使用される土壌の種類が多く、また通常は、潅水設備により土壌を湿潤状態に保つため、海外の様に潅水をさほどしない場合と同様に雨水貯留流出遅延を評価するのは難しい。そのため本研究では、降雨試験の試験結果を基に、土壌のpF 値が0.9-1.5 の粗間隙量より雨水貯留流出遅延量の試算を試みた。その結果、試験より得られた値と概ね一致しており、土壌の水分特性曲線から雨水貯留流出遅延量を概算できる可能性があることを示した。