2018 年9 月6 日,北海道胆振地方中東部を震央とする地震が発生し北海道に大きな被害をもたらした.この地震はMw6.6,深さ37 km と内陸地震としては深い震源にもかかわらず,K-NET 鵡川観測点(HKD126)の観測記録は1995年兵庫県南部地震の震災の帯の中での記録に匹敵する破壊力を有しており,Takai et al.は微動観測に基づきS 波速度構造(以降:微動モデル)を推定し,その強震動特性に地下構造が影響していると指摘している.本稿ではHKD126 と,そこから北北東約4 km の丘陵地に地震直後に設置した臨時強震観測点(MKW01)の余震記録1)を用いて,HKD126 地点の地盤増幅特性を検討するとともに,微動モデルの検証を行う.
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