床および壁にCLT を用いた木造集合住宅における床衝撃音遮断性能測定結果の一事例

摘要

国内では近年、公共建築物などに始まり、中高層集合住宅においても建物の木造化が取り組まれ始めており、特にCLT（Cross Laminated Timber、直交集成板）の普及が注目されている。床衝撃音遮断性能について、CLT 床版の性能を評価するため、実験室測定ではCLT 床版素面のデータや、二重床等を施した測定事例がある例えば1)。CLT 床版単体での床衝撃音遮断性能はRC スラブと比較すると低く、二重床および天井に対策を施すことで、Lr-55 等級（衝撃源：バングマシン、タッピングマシン）、Lr-50 等級（衝撃源：ボール）を実現した事例が報告されている2)。