構造デザインの潮流と現況( その1) 構造デザィンの歴史的変遷

摘要

東京大学において小野薰教授の下で構造理論を專攻し、その後関野克教授の下で建築史を学ぶという一風変わった遍歴を持つ山本学治(1923-77)は、その短い生涯の中で現代建築、とりわけ空間構造における技術的独創がもたらす普遍的創造の価値と建築家と構造設計者の協働の意義を一貫して説いた構造史家として知られている。