段差昇降動作に関わる各種建築仕様の動作解析手法を用いた評価加齢模擬手法による加齢の影響

摘要

ユニバーサルデザィンに基づいた住まいの評価手法の一つとして、建築的な対応による身体的負担の変化に及ぼす加齢の影響を明らかにすることは、非常に重要な課題である。このため、高齢者の日常動作の解析が不可欠となるが、実際の高齢者を用いた実験では、長時間の繰り返し動作による危険や過度の負荷を伴うことが明らかに予想される。そこで、生体力学的な解析からその有効性が十分に認められており、若齢者に高齢者と近似したメカニズムの動作をさせることができる高齢化装具(以下、装具)を用いる。同装具の繋束度合いの調節による段階的な加齢模擬手法を適用し、その1に引き続き、段差昇降動作における各種建築仕様に関して身体的負担に及ぼす加齢の影響を検討した。