兵庫県南部地震における高層住宅での被害との関連高層建物の非構造部材·家具什器に関するE-ディフェンス振動実験　その13

摘要

美大振動実験の結果を詳細に分析する際に過去の地震被害との関連の把握は有益である.そこで本稿では地震時において高層住宅が一般的にどのような室内被害を示すかについて，兵庫県南部地震において震度6クラス以上の揺れを受けた高層住宅を対象に，神戸大学大西研究室が1995年11月に実施した住民アンケート調査（回収442世帯）を用いてその再整理を行なうと共に，超高層住宅については今後の大規模修繕工事データの活用により被害の多角的把握に努めるものとした.実大実験では長周期波以外に，兵庫県南部地展波も入力波として用いているため実験の検証にも資することができると考えている.