ICタグを利用した排水通水試験システムの開発　その5）試験体自動回収装置の開発

摘要

排水通水試験システムの適用により、ICタグの埋込まれた試験体を投入する側の検査員を增員することで、検査時間の短縮が可能となった。しかし、試験体の投入が多くなることで、回収側において試験体の到着が集中し、回収作業が追いつかないことがあった。また、一度に多数の試験体を処理する場合には読み落し等の人為的なミスが生じる可能性もある。そこで、さらなる効率化と検査の信頼性向上を目的として、試験体の自動回収装置を開発した。ICタグは非接触で複数のデータを読取りすることができるため、データ入力の自動化に適していると考えられる。この特徴を活かし、試験体回収、ICタグ読取り、データ処理、という一連の作業を自動化した。