応永度伊勢神宮内宮別宮荒祭宮正殿の復元

摘要

伊勢神宮の内宮に属す荒祭宮は、最も格式の高い別宮 である"。この荒祭宮正殿の中世における姿は、福山敏男 博士によって復元2'されており、その復元図（図1)は伊 勢神宮の板倉形式の代表として広く知られ、また引用さ れることも少なくない。福山博士の研究により、荒祭 宮をはじめとする別宮正殿"及び外宮東宝殿などは、中世 において板倉形式であったことが証明され、その姿は神 明造の祖型、あるいはその前身などとも謳われている"。 し力、し、このような重要な復元にも拘わらず、ほとhど 無批判に受け入れられているのが現状であるめ。