高気密高断熱住宅における暖房の快適性に関する研究その8影響因子による床暖房快適域の把握

摘要

2つの被験者実験より全身快不快感の申告結果を用いて快適域に申告がみられる空気温度と床表面温度の関係、作用温度と床表面温度の関係、平均皮膚温と床表面温度の関係、足裏皮膚温と床表面温度の関係について検討し、床暖房の快適域の把握を行った。しかしながら本研究では、解析データ対象の被験者が成年男子であり、被験者数も限られていたことや、快不快感について快適側の分布がみられた範囲を便宜的に快適域としたこと等、検討課題が残る。今後更なる被験者実験データを蓄積し、これらの影響因子を用いて床暖房の快適域を把握することにより、床暖房設計時の参考データとしての使用が可能と思われる。