建築物の総合環境性能評価手法CASBEEに関する研究（その62) ヒートアイランド緩和対策の総合評価システムCASBEE-HIの開発（10) : 非住宅建築と住宅建築(集合住宅)の評価結果の分布と特徴

摘要

①新しい評価シートにより、ケーススタディを行い代表例に関する評価の詳細と、非住宅建築、住宅建築（集合住宅）の評価結果の分布の特性を分析した。②CASBEE-HIでは建物用途に関して、それぞれの採点基準を持たないため、建物用途毎による傾向が評価結果に現れる。このため、非住宅建築を住宅建築（集合住宅）にコンバージョンする場合などは評価結果がよくなる傾向となる。 ③CASBEE-HIでは建物計画地の立地条件により評価結果に差異がでないよう、法定容積率による基準化が行われている。今回のケーススタディ結果においても、法定容積率に応じた傾向は取り立てて観察されず、立地条件に即した努力度合いが公正に評価されていると考えられる。