建築群の維持保全における多様性の時閱空間的調和 その2. 建築外装の色彩改修への評価手法の適用例

摘要

前報において、建築の維持保全における多様性と時間的•空W的調和との関係について考察し，巨大建築ストックの改善の評価のための新たな研究手法を提案した.そこでは、建築物は多様な建築群、あるいは多様な修景要素との組み合わせにより，単体同士が影響し合うだけではなく、総体の空間的調和が大きな価値を生じる場合があること、建築群の調和は新築時だけに限らず、時間経過によって偶々の建築が変容し，新たな価値を生じるきも考慮に入れる必要があることなどを指摘した.本報では，景観的影響力の大きいオフィスビルのファサード群の色彩改修を事例にし、提案した評価の枠組みを適用し、群の調和度を向上する要因について考察した.