主筋の付着のないRC部材の多軸復元力特性に関する実験研究: その2 実験結果および考察

摘要

(その1)に続き、実験結果を示し、それをもとにスリップ举動の発生機構について考察を述べる。図1～4に各試験体の実験結果を示す。鉛直方向変位、軸力(鉛直方向力)は圧縮側を正としている。CBS-NB-1では、軸力比0.2の一定軸力下で一方向に正負繰り返し加力を行った。スリップ挙動は変位振幅12mmの繰り返し加力では見られなかったが，振幅24mmの繰り返し加力のときに顕著に見られた。X方向変位が約84.1mm付近で曲げ破壊した。