木質系構造の耐火性能に関する研究(その20: H鋼内蔵型カラマツ集成材の柱部材温度測定)

摘要

鋼材内蔵型からまつ集成材の柱部材について鋼材内蔵の有無、及び断面寸法の違いによる燃え止まり効果についての実験を行い、その性状について確認した。加熱終了後3時間経過後に炉蓋を開けてからしばらくの間は燃焼が激しくなるが、時間の経過に伴い燃焼は次第に収まつていつた。実験結果からH鋼内蔵型の場合は、木材単独の場合に比べてフランジ近傍の温度上昇が抑制され、また断面寸法が大きいほど鋼材及びその近傍の温度が低く保たれていた。