有風下における防火木造住宅の実大火災風洞実験(その2)既往の実大火災実験との比較

摘要

過去の実大火災実験によって、木造建物の火災性状、火災安全性等は有益な資料の蓄積により実証されつつある。今後の実大火災実联に求められる目的、実験条件は、高層化されていく建物の火災性状を把握することは勿論のこと、市街地火災も想定しなけれぱいけない，さらには市街地火災時における跳躍延焼を起こす原因である火の粉の研究も重要である。火の粉を研究するには風を考盧した実験が必要であり、風速を制御することが可能となる実大火災実験を今後はさらに行つていく必要がある。