1成分系シリコーンシーリング材の深部硬化速度に関する検討

摘要

所定長さの金属パイプにシーリング材を充填し、内部まで硬化する時間を測定することにより架橋剤の濃度勾配による拡散の影饗を受けない1成分系シリコーンシーリング材の深部硬化性の測定を行った。得られた各種温湿度における深部硬化性のデータを、測定条件における絶対湿度に着目して解析することにより、積算絶対湿度を算出することにより所定目地深さ対する硬化必要日数が算出できることを見出した。このことにより、少ない測定データから1成分系シリコーンシーリング材の深部硬化性挙動を予測することが可能となった。また、日々変化する温湿度条件を積算することにより、実際に施工された目地の硬化日数を精度よく予測することが可能になると思われる。今後は、ー日の平均温湿度を用いて計算できるように、絶対湿度ファクターの検証'補正が必要と考える。