名勝伊江殿内庭園の石積みアーチ橋の静的?動的安定性に関する模型実験および解析的検討

摘要

名勝指定の伊江殿内庭園の石積みアーチ橋は，琉球石灰岩ブロックで構築されており，築造後の風化などによる経年変化が著しく，石積みアーチ構造の安定性の低下が懸念されている．本研究は，この文化財の修復?保存を念頭に置き，現状および修復時の石積みアーチ構造の重力場および地震時における安定性を評価することを目的とし，石積みアーチ構造の静的?動的模型実験および解析による検討を行った． 石積みアーチ橋のモデル化を行い，模型による底面摩擦実験，振動台動的載荷実験による変形破壊挙動と，提案するアーチ極限解析およびDFEM数値解析を実施して，模型実験および解析の両面から石積みアーチ橋の静的?動的安定性を評価した．