組込み向けOSにおける障害解析性向上の一手法

摘要

OSの障害解析手法の1つに、クラッシュダンプ機能がある。クラッシュダンプ機能は、障害発生時の主記憶内容をHDDに保存し、再起動後にその内容を解析することにより、詳細な障害原因を追求することができる。しかしながら、屋外に設置されるような組込み制御機器では、HDDなどの大容量の二次記憶を持たないためクラッシュダンプ機能をそのまま適用することができない。本稿では、クラッシュダンプ機能を、組込み制御機器に使用する組込み向けOSに適用するための課題および実現方法について述べる。