点字一筆式入力IイツピツPPITSU を用いた小型タッチパネル向け入力ソフトウェアの実装

摘要

　筆者らは，おもに視覚障害者向けに，点字の体系を用いてタッチパネルで文字を入力する方式IイツピツPPITSU を提案・開発してきた[1]。タッチパネル上に六点点字の点に対応するスポットを配置し，それらを一筆書きの要領でなぞることで点字パターンを入力し，文字（墨字）入力をするものである。IPPITSU は，視覚に依存しない（アイズフリー）文字入力方式のひとつといえる。　IPPITSU は，これまでAndroid 向けアプリ・IME として実装を行ってきた。また，文献[1] においては，タッチ入力可能な他のデバイスへの展開も検討してきた。本稿では，うち，小型タッチパネルデバイス向け実装について，開発状況を報告する。