John Hejduk研究: Masqueシリーズ以前の作品における主体/客体の変遷からみる『The Lancaster/Hanover Masque』の設計意図

摘要

J.Hejdukは1950年代から1990年代にかけて、様々な著作とドローイングを残した。彼の作品を見ると前期作品集『Maskof Medusa』以前と以後で、ー見分離があるように思われる。しかし、J.Hejdukは「人は私の作品を分類しようとします。実際にはニつの分離などありません。単に方法論的に、かつ教授法的に、有機的な段階から次の段階へと移っているだけです。」(a+u09:12)と述べている。また彼は「Masque は、真のプログラムを扱っている。」(Mask of Medusa)と「Masque」のといったものの重要性について言及している。そこで、この移り変わりの時期に行われたプロジェクトであるMasqueシリーズに着目する。