夏季における持続荷重下での若材齢RC スラブに関する実験研究 ～その2 ～実験結果

摘要

本報では，持続荷重下における若材齢RC スラブの屋外暴露実験に関する実験結果について述べ，以下の知見を得られた。(1) 測定区間にひび割れのないU-10 は載荷直後の曲率が，ひび割れのあるU-15 の約1/6 であったにもかかわらず，2か月余りの加力による曲率の増加は同程度であった。(2) ひび割れのある試験体(U-15, D-15) では，大雨（台風）によって圧縮ひずみが減少したが，引張ひずみやひび割れ幅はほとんど変化しなかった。圧縮ひずみの減少は，上側が圧縮となるD-15 で特に顕著であった。(3) ひび割れのない試験体(U-10, U-05) では，圧縮ひずみの減少量とと引張ひずみの増加量が同程度であった。(4) 上記(2)(3) の結果として，ひび割れのある試験体(U-15,D-15) では，大雨（台風）によって曲率が減少した。ひび割れのない試験体(U-10, U-05) では，そのような減少が見られなかった。(5) 今後，通常の場合と若材齢の場合とを比較検討する予定である。