並列2 円柱の流力振動に関する３次元数値計算

摘要

2 円柱構造物に関する流体力特性は，Zdravkovich[1]が直列配置と並列配置した構造物について実験を行い，それぞれの配置間隔に特有の流体力と流れの性状を明らかにしている。特に並列配置の場合，２円柱の中心間距離が直径の２倍までは，２円柱背後の流れは偏り流れになることが示されている。またWilliamson and Govardhan[2]は，単一円柱の流力振動について実験を通して詳細に調べている。Okajima ら[3]は，直列２円柱に対するイン・ライン振動性状を実験的研究により詳細に調べ，スクルートン数の相違による振動振幅の変化を明らかにしている。