高圧合成法によるSr_2Ca_（n-1）Cu_nO_y系超伝導体結晶の成長と合成

摘要

Sr–Ca–Cu–O 系の 02(n−1)n シリーズは、様々なグループによって合成及び調査されてきた。Sr–Ca–Cu–O 系における 02(n−1)n (n=2–4) の発見は、ホモロガスシリーズの概念を導き出す重要な手掛かりとなった。以前の研究において、Sr–Ca–Cu–O 系の合成と超伝導特性及び結晶構造の評価が行われ、SrO 面の間に水が入ることで転移温度はほとんど変化せずに、Jc特性が向上する相の存在が発見された。[3]だが、この系の超伝導体は未だ結晶構造が解明されていない。そのため、今回報告する研究は、結晶構造解析の研究の方法として銅酸化物超伝導体 Sr_2Ca_（n-1）CunO_y結晶を徐冷法により合成、成長し、粒成長の条件の検討を目的とする。