旧街道周辺の道路幅員及び道路面積に関する研究: 中山道宿場町67 宿を対象として

摘要

「宿場町」とは街道主軸の宿駅機能の町で、江戸幕府統轄による計画都市のーつであった。筆者はこれまでの研究において、人馬用途の幹線が、自動車交通を主とした道路利用に伴い、その構造をどのように再編または維持してきたかを報告した。本稿では、中山道67 宿の本陣前において旧街道幅員を実測し注１）、道路中心線よりー定範囲の道路を抽出して、旧街道を取り巻く道路状況について分析•考察を加えるものである。