ウガンダにおけるA／RCDMプロジェクトの可能性

摘要

アフリカは深刻な貧困問題を抱えている上に将来の気候変動にもっとも脆弱であり，この地域における気候変動緩和、適応策を含む持続可能な開発への取り組みには包括的な支援が不可欠である。京都議定書で認められたCDM（クリーン開発メカニズム）は，途上国への技術移転や多岐にわたるキャパシティービルディングの機会を提供するとして期待されたが，実際のプロジェクトの分布は一部の中進国に偏っていることが問題となっている。特にサハラ以南のアフリカにおけるCDMプロジェクト開発の増加が望まれている。CDMのなかでも植林分野（Afforestation／Reforestation CDM）は，アフリカでの実施に適したプロジェクトタイプの1つとして注目されている。