機能性表示食品におけるシろテマティック? レビユ一の今後の課題

摘要

本稿は，平成27年（2015)年4月から開始された 機能性表示食品制度で，有効性を示す根拠資料のひとつ である研究レビュ一（システマティク?レビュ一）の質 についての現状と今後の課題を解説する。システマティック.レビュ一の「報告方法の質」に関 しては，消費者庁における検証事業が実施されており， その報告書の主要な点をまとめた。「研究方法の質」に 関しては，筆者らの論文が英文誌に公表されており，と くに改善を図るべき事項を示した。機能性関与成分の有効性を正しく評価するためには， システマティック?レビュ一の計画段階からPRISMA声明 チェックリス卜とAMSTARチェックリス卜を用い，これら の必須要素を組み入れながら実施することを強調した。