炭素鋼ワッペン試験片を用いた臨海コンビナート工場敷地内の大気腐食調査

摘要

ワッペン試験片を用いて臨海コンビナート工場数地内の大気腐食傾向を調査した．調査の工場内に150枚の炭素鋼製の試験片を設置し，1年間の大気暴露を行った．海岸に近い場所では，海岸線からの距離の対数に応じて試験片の腐食速度が減少する傾向があった，また，冷却塔周辺などの高湿度雰囲気の場所では試験片の腐食が促進された．ワッペン式試駿片を用いた暴露試験法は，工場内での環境の腐食性の傾向を評価する手法として有効であると考えられる．