PLC計装のエンジニアリング環境とその着眼点：PLC計装適用事例に基づくエンジニアリング環境の考察

摘要

当初，PLC計装は，比較的，簡易·小規模な計装制御とデータ監視装置を導入目的としてプロセス業界に浸透してきたが，その用途（適用領域）がこの1～2年の間に目覚ましい変貌を遂げて来つつある。それは，従来では「比較的中規模あるいは高級制御機能の実現を目的として」本格的DCSが適用されてきたプラントの心臓部の監視制御にまで，その適用領域が拡大されてきたことである（もちろん規模においての制約はあるものの）。 筆者らのプロセス制御システム構築実績に基づき，PLC計装システム適用における「位置付け」を図1に，PLC計装の定義を表1に示す。 この図1で示す位置付けにおいてPLC計装の対DCSハードウエアコスト比率は，ほぼ実態に合ったものと言えるが，そのソフトウエアコスト比率は，PLC 計装の適用領域の拡大に伴い，図1に対して異なった形態を見せている。