第167回腐食防食シンポジウム--寿命予測技術の現状と問題点

摘要

標記シンポジウムが2010年1月22日，東京体育館第1会議室において，寿命予測分科会の主催により開催された．当日は約50名の参加者があり，分科会メンバーをはじめ，腐食による設備·機器等の寿命に関心の高い研究者や技術者の方々と交流することができた．“寿命”あるいは“寿命予測”の意味は分野ごとに異なる．配管であれば損傷が貴通した時点で，建造物では腐食による減肉により材料の応力が所定の耐力の限界に達した時点で，それぞれ寿命に達したとする，一方，ICや電子部品をどでは，腐食が始まってしまえば機能性が低下してしまうので，腐食の発生そのものが寿命となる．