バイオサイエンスのためのアイソトープ測定機器：第三シリーズラジオルミノダラフイ（RLG，放射線測定ルミネッセンス輝尽性発光技術）9．デジタルマイクロラジオグラフイシステムによる骨形態観察－医薬品開発分野への応用－

摘要

ラットおよびマウスなどの小動物を用いた骨形態を対象に，拡大画像をイメージンダブレート（Imagirlg Plate：IP）で捉え，bio－imaging dnalyzer system（BAS）でデジタル化し，画像解析を行うシステム，デジタルマイクロラジオグラフイシステム（digital micro radiogra－phy system：DMRS）が富士写真フイルム㈱により開発された。 従来，ラットおよびマウスなどの小動物の骨形態の観察には軟Ⅹ線とⅩ線フイルムを用いた方法で行われていた。 この方法は，小動物の骨格はわかるが微小な部位の詳細な観察をするには限界があった。 しかし，今回開発されたDMRSは従来のⅩ線フイルムに代えて超高感度放射線エネルギーセンサーであるIPの使用，および微小焦点サイズのマイクロフォーカスⅩ線管の使用などにより，従来法よりも少ない線量のⅩ線を数秒照射するだけで，鮮明なⅩ線拡大画像を得ることができるようになった。 照射されるⅩ緑の線量が少ないため，マウスおよびラットなどの小動物を麻酔下の状態であれば，生きたままの状態で鮮明な拡大画像を撮像することができ，同一個体における経過観察が可能となった。