自然な表情変化を含む3次元顔認証のための顔解析

摘要

本研究では，表情変化に対応できる3次元データを用いた顔認証実現，精度の向上のために，表情変化を含む顔の解析を行い認証に有用な部位を探し，その結果を実際の認証に利用する方法を提案する．最薫別こ，解析?認証の際には位置合わせが必要となるので，表情による変動を消さないようにするためICPアルゴリズムにより表情に対する変化の少ない点を探索した．その結鼠額下部や鼻筋等といった部位の変動が少ないことが判明したので，この部位を基準とした．次に，解析手法としては顔パッチモデルの各頂点の個人内分散個人間分散比を求める方法を用い，それによって口元周辺が認証に対して有益性が大きいことが判明した．最後に，解析結果に基づいた重みを用いて認証精度の評価実験を行い，高い認証精度を実現できたことを確認した．