究極の水電解技術：水道水と家庭用電源で4種の機能水を作る 工学院大学先進工学部環境化学料環境衛生工学研究室

摘要

本研究室は、八王子キャンパスにあり、都心から離れているため交通はやや不便であるが、イノシシ注意報が出るほど自然環境に恵まれている。また、キャンパスが広いので研究室も広く、機械工作棟や共通分析機器が充実しているなど、施設的にも恵まれている。現在、本研究室には、修士課程の学生1名と学部4年生7名が在籍しており、スタッフは筆者のみである。研究室のメンバーを写真1に示す。筆者が本学のボクシング部長をしているためか、あるいはその昔に“赤門のロッキー”と呼ばれていたためか、本研究室を志望してくる学生は、運動部員が多い。昨年度はアメフト部と空手部の両主将が在籍していたし、今年度もアメフト部2名と航空部1名がいる（写真1後列の右側3名)。一方、研究室のマッチョな雰囲気が敬遠されるようで、女性の志望者はこれまで一人もいない。学生達はみな素直であり、真面目に卒論·修論研究に取り組hでいる。また、体育会系の学生が多いため、朝の挨拶から賑やかで、研究室の雰囲気は明るい。しかし、頭で考えるよりも先に手と体を動かしてしまう(単純で、そそっかしい？）学生もいる。そこで、筆者が学生に対して研究方法等をアドバイスする際には、何を目的としてどのような実験を行いどのように解析するのかを学生に理解させ「復唱」させている。本研究室では、小型水電解セルと気液ミキサーを使って機能水を生成する研究をしている。筆者が前任の大学で携わっていた期間を含めると、この研究を始めてから既に15年が経過した。長年にわたってこの研究を続けているが、顕著な成果が出始めたのは2013年に筆者が工学院大学に移ってからであり、ごく最近のことである。