木質資源としてのオイルパーム 一現状と利用開発一

摘要

オイフレノ一ム.voil palm,学名：Elaeis guineensis) に対する見方は立場によって様々である。パームォ ィルを生産する国やその関連産業を持つ地域にとつ ては，経済を潤す優良な換金作物である。一方，森 林や環境を保全する立場から見ると，熱帯林や生物 多様性の消失，地球温暖ィヒに繋がりかねない環境悪 化の「権化」と映るのであろう。しかしながら，実 際のところどちらも'YES'なのであろう。一方は パームオイルの需要がある限り拡大したい方向にあ り，もう一方は縮小したい，悪くともこれ以上増や さないように持っていきたいという考えの上に立 つ。これをどのようにバランスを取るカゝ。経済と環 境保全の両者が並び立つ「Win-Win」に持ち込む ことはできないのだろうカゝ。そのキーの一つとなる のが，パームオイル産業から排出されるバイオマ ス，すなわち油以外の部分を効果的に利用すること によって，産業そのものを循環型に転換することでめる。