夕ィ国南部の津波被災地における植林活動と国際交流

摘要

2004年12月26日に発生したスマトラ島沖地震 に伴う津波により，タイ国アンダマン海沿岸では， 人的被害のみならず自然環境も大きな損害を被つ た。中でも'南部パンガ県は304haのマング口一 ブ林が損害を受け，沿岸域では最も被害の大きかつ た地域である。一方，生物多様性の維持、向上や二 酸化炭素削減に寄与しているマングロー ブの植生域 周辺においては，マングローブ林の緩衝機能によつ て津波被災が大きく軽減される結果となった。ラノ ン県におけるマングローブ林の被害は比較的小さ かったが，防災強化の点からマングローブ林の更な る植林が必要とされていた。