複合発電システムに必要な関連設備：大容量ガスタービン排熱回収ボイラ（横型排熱回収ボイラの特徴と技術動向）

摘要

ガスタービンコンバインドサイクル発電プラントは，熱効率が高く負荷応答性に優れた環境負荷の少ない電力供給設備の一つとして日本をはじめ世界各地で運用されている。 発電用としてのガスタービン需要の高まりにより，ガスタービン性能は年々改良され大容量化しており，それに伴いガスタービンの排ガスから熱回収し発電用の蒸気を発生させる排熱回収ボイラ(HRSG)についても，高効率化，大型化が求められてきた。本稿では，特に排ガスが水平方向に流れるガス流路内に伝熱管群を垂直に配列した横型の排熱回収ボイラを対象に，高効率化，大容量化に関する設計上の考慮事項や技術動向について述べる。