治山ダムが土石流の被害を軽減する

摘要

気候変動の影響も受けてか、近年は一時間に百ミリを超えるような極端な集中豪雨が各地で頻発しています。これに伴つて山地で斜面崩壊が発生し、その後、土石と水が渾然一体となって渓流を流れ下る土石流災害も多発しています。平成二十五年十月の伊豆大島災害、平成二十六年八月の広島市災害では、多くの犠牲者を出す近年稀にみる甚大な土砂災害となつてしまいました。極端な集中豪雨、それに伴う山地崩壊や土石流は、今後も頻発する可能性が十分あると考えられています。強靭な国土を実現し、国民の安心.安全を守るためにも、山地土砂災害の防止-軽減のための研究推進が期待されてい