放射強度分布関数を用いた分離型蛍光式白色発光ダイオード多点光源による直射照明下での照明特性の理論的考察

摘要

白色発光ダイオード（Light－emitting diode：LED）照明は，白熱電軌　 蛍光ランプに代わる次世代の省単ネルギー型全固体照明光源として期待されているり￣3）．初期の白色LED光源は，1993年に開発された青色LED4）とAIGaInP赤色LED，InGaN緑色LEDを組み合わせた3波長有色LEDから白色光を発生する方式であった．しかしながら，光学レンズを有する砲弾型LEDから放射されたそれぞれの非ランバーティアン発光は仁照射面で色彩分離を生じ，均質な白色光を生成することが困難であることがわかっが）．一方，1997年，青色LEDとYAG：Ce黄色蛍光体を混合させた青色と黄色の合成光からなる補色式擬似白色LEDが開発された3）．この白色LEDは，青色LEDから発生する青色光自身が白色光の一部を構成しているため，さらに，青と黄色の色相分離が著しく，また演色性が高くならず，照明特性としては充分なものではなかった6）．