交差点におけるドライバーへの音声警告提示時間の基礎的検討

摘要

わが国の自動車保有率は年々増加し，死亡者数は減少傾向にあるもの甲依準交通事故数は増加の傾向にある。 ITS（Intelligent Transport Systems）の進展に伴いドライバーに対する各種の情報提供，即ち各種の督報，効率的な走行経路案内，娯楽情報などの車内情報提示が実現しつつある．このような情報提示システムが開発されていく中で，どのような情報を適切にドライバーに提示すべきかが改めて問い直されている幻3）．そこで，運転中に提供された情報の処理は新たな認知負荷となることから，人の情報処理容畳を考慮して，主タスクである運転作菜に影響を及ぼさ．ないよう情報量とその提示タイミ?グを制御する必要がある4）～7）．人間中心型ITSの考え方である．このような背景から本研究では，交差点における進入物探知とドライバーへの響告システムに注目し，人間の認知晦性に適合し且つ工学的に高効率な情報捷示設計への基礎的知見を得て，適切な響告提示方法及び提示時間を検討することを目的とする．