独立行政法人 港湾空港技術研究所 地盤·構造部 構造·材料研究チーム

摘要

実際に長期間使用され，劣化した構造物を全国から集めて調査を行っていることが印象に残りました．最近は，研究の効率化が求められ，短期試験の結果から長時間経過後の結果を予測することが多く行われます．しかし，個々の構造の特徴や，南北に長い日本国土の気陵、構造物がさらされる環境など様々な因子が関与することを知った上でないと劣化や変状の正確な予測は困難です．そこで，これら全国から集めた実際の構造物の調査をつぶさに行い，港湾構造物特有の部位·部材ごとに劣化の特徴からライフサイクルマネジメント手法を構築しているとの話でした．構造·材料研究チームではこのような実物の調査と促進試験を組み合わせ効率的な研究を行っていました．既存の施設は大量にあり，これらを長く安全に使用していくための方策を考えたり，厳しい環境の中であっても長寿命が期待される社会基盤施設の新構構造·新材料の研究は今後ますます重要になると感じました．港湾空港技術研究所では構造·材料研究チームのほかにも様々な部署があり，ほかには無いユニークな設備を用いた研究が数多く行われていました．最後に，お忙しい中，快く研究を紹介して頂く時間を割いて下さった審良研究官をはじめ岩波チームリーダー，川端研究官，松林さhに厚くお礼申し上げまず．